DPワールド コンテナ処理能力が1億TEU突破 過去10年で110億ドル超投資
Daily Cargo 2025年1月9日掲載
大手コンテナターミナルオペレーターのDPワールドは7日、世界で同社が運営するターミナルのコンテナ処理能力が1億TEUを超えたと発表した。同社は過去10年間で110億ドル以上を投資。既存ターミナルの拡張と新規ターミナルの開発、買収などを通じて、コンテナ処理能力を2014年時点の7560万TEUから約33%増やした。これにより、グローバルシェアは9.2%となった。
英国のロンドンゲートウェーでは、第4バースを増設することを決定。ペルーのカヤオ港では4億ドルの拡張プロジェクトを完了させた。インドのコチン港やルーマニアのコンスタンツァ港においても投資を進め、処理能力を増強した。
タンザニアのダルエスサラーム港では、運営と近代化に関する30年間のコンセッション契約を獲得。トルコではDPワールドヤリムカとエヴィヤップグループの統合により、港湾機能を強化した。インドネシアのベラワンニューコンテナターミナル(BNCT)では、長期的に年間60万TEUから140万TEUに、マレーシアのサパンガルベイコンテナポート(SBCP)では、50万TEUから125万TEUに処理能力を増強する計画だ。
DPワールドのスルタン・アフマド・ビン・スレイヤム・グループ会長兼CEOは、「1億TEUを突破したことは、45年前に始まった当社の歩みの中で重要な節目だ。貿易の流れを改善するために世界の港湾と物流インフラに投資するという当社のコミットメントを反映している。世界のコンテナ市場は今後も成長し続け、これに対応する能力を備えていけると確信している」とコメントした。
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