DHLグループ・今年の特殊輸送、ハゲワシ、ロンドン・フィルなど
Daily Cargo 2024年12月12日掲載
DHLグループは12日、今年手掛けた特殊輸送の中で5例を発表した。具体的には、南アフリカでのハゲワシ163羽の輸送、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の日本ツアーでのロジスティクス、障害を持つチンパンジーのケニアから英国への輸送、ジェームズ・ボンドの記念品のチェコからウィーンへの輸送およびドイツからエルサルバドルへの移動心臓クリニックの輸送を紹介した。
ハゲワシは保全活動の一環として1月、プレトリア近郊のリハビリ施設からポートエリザベス近郊シャムワリ私営動物保護区に移動した。絶滅が危惧される中で人間との接触を最小限に抑え、繁殖、繁栄できる安全な環境を提供するために行ったもので、1000キロ以上の輸送はハゲワシの移動プロジェクトとして最大規模だったという。50人を超えるボランティアが参加して3時間をかけてトラックに積み込み、2台の34トントラックとサポート車両および警備車両5台で、18時間をかけて輸送した。また、ロンドン・フィルが9月に行った日本ツアーのロジスティクスでは、まず、コントラバス、チェロ、ティンパニー、ハープなど約60の貴重な楽器を英国から静岡県・浜松市のコンサートホール、アクトシティ浜松まで輸送。航空輸送と陸上輸送を組み合わせ、約9500キロの移動となった。木製楽器の反りや割れを防ぐため、17~21度の温度帯を保持したほか、特殊な衝撃吸収ケースも使用した。
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