丸運、越で現地梱包会社の株式取得
Daily Cargo 2024年7月31日掲載
丸運は29日、ベトナムの梱包会社SAO NAM INTERNATIONAL SERVICE & TRADING(以下、SANCOPACK)の株式を取得すると発表した。子会社で同国現地法人の丸運物流ベトナム(以下、MLV)を通じ、SANCOPACKと株式譲渡契約と株主間契約を結んだ。株式の40%を取得する。同社との連携により、MLVとベトナム事業の拡大を図る。
丸運は2017年8月にベトナム・ハノイにMLVを設立。以降、フンイエン事務所を皮切りにホーチミン支店、ハナム営業所、ティエンザン営業所を開設し、日本・中国・ベトナムの3拠点間のクロスボーダー取引拡大を図り、海外ネットワークの拡充に努め、内外一貫物流サービスを提供してきた。ベトナム事業の一層の拡大に向けて、現地企業とパートナーシップを構築し、その現地ネットワークや営業力を活用することで事業の拡大を図る方針を決め、提携先を探索してきたという。
SANCOPACKは、ホーチミンで2000年に設立された物流梱包事業会社で、ベトナム国内を中心に数多くの顧客を抱える。梱包事業だけでなく梱包資材の販売事業も手掛け、技術力や営業力に定評があるという。MLVが上記の目的でパートナーを探索する中、両社の意向が一致し、資本業務提携に向けて協議を進めてきたが、このほど協議が整いMLVが株式が取得する内容の契約締結に至ったとしている。
今後はMLVの輸送、入出庫保管、通関などの物流サービスとSANCOPACKの梱包を組み合わせてシナジーを創出していく。梱包から保管、通関、仕向地での輸送・開梱の一連の業務を一貫して行えるワンストップ物流サービスをベトナムの顧客に提供することで、ベトナム事業の拡大を目指すとしている。
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