Daily Cargo 編集長のこの1本!

パレット標準化の最終とりまとめ公表 国交省

Daily Cargo  2024年7月3日掲載


国土交通省は6月28日、「官民物流標準化懇談会パレット標準化推進分科会」で進めていたパレットの標準的な規格と運用や、その推進施策などの最終取りまとめを公表した。標準仕様パレットの規格は、平面サイズが1100ミリ×1100ミリ、最大積載質量は1トン、二方差しまたは四方差しのものとなる。標準規格として、将来的にはタグ・バーコードの装着を目指す。

2021年6月に閣議決定した総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)では、取り組むべき施策の大きな柱の1つに「物流DXや物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化」を挙げており、国交省は21年9月から協議会を設けて検討を重ねてきた。

運用方法としては、効率的な一貫パレチゼーションを目指す観点からレンタル方式を推進する。複数のレンタルパレット事業者の連携(共同プラットフォーム)によるパレットの共同配送・管理システム運営を目指す。また売主と買主間の売買契約や、レンタルパレット事業者とのレンタル契約においてパレットの仕分け・回収作業の主体や費用負担を明記する。

製品の特性上標準仕様パレットを活用できない場合や、既に業種分野内で複数企業が参画し相当数の物量で一貫パレチゼーションが実現できている場合など、標準仕様パレットの採用が当分の間困難な場合は、設備改修のタイミングも勘案しつつ、将来的な標準仕様パレットの採用を期待するとした。

標準化に向けたロードマップも示した。25年度までにパレットの仕分け・回収作業の主体を明確化し、30年度までにレンタルパレット事業者間の「共同プラットフォーム」の社会実装を目指していく。


国際物流のニュースを毎日お届け!
⇒ http://www.daily-cargo.com/

Daily Cargo 編集長のこの1本!

当社へのお問い合わせはこちら