アイルランドで初の医薬品施設　UPSヘルスケア

Daily Cargo  2024年5月31日掲載

UPSヘルスケアはこのほど、アイルランドで同社初のヘルスケア専用施設をダブリンに開設したと発表した。施設面積は約6000平方メートルで、1200万ユーロを投じた。小口貨物、フレートフォワーディング、ロジスティクス／ディストリビューション機能を持たせ、同国主要産業の医薬品関連産業の輸出を支援していく。UPSは昨年、米国、アイルランド、英国間で新たなフライトを就航し、大西洋貿易レーンや医薬品輸出市場との接続を強化。ダブリン空港と英ロンドン・スタンステッド空港に寄航し、UPSのハブ「ワールドポート」（米ケンタッキー州）に戻るフライトで、ヘルスケア製品や小口貨物を輸送している。

UPSヘルスケアのインターナショナルセールス担当バイスプレジデント、キャシー・オブライエン氏は、「今回の投資は、世界をリードするアイルランドの製薬・医療機器業界を支援するわれわれのコミットメントを示すものだ。ロジスティクスを競争上の優位性に変え、製薬業界の中心拠点としてのアイルランドの地位向上に貢献する。最も重要なことは、大切な医療治療や医療機器が安全な手に委ねられているという安心感を患者に提供できることだ」などと述べた。また、同国政府産業開発庁（IDA）のマイケル・ローハン最高経営責任者（CEO）は、「この度の1200万ユーロの投資で、UPSヘルスケアはイノベーションへのコミットメントを示した。同時に、ライフサイエンス分野の卓越したハブ拠点としてのアイルランドの評価を支える投資になる」などと述べた。

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