2億ドル投じヘルスケア強化 DHL・SC、米国で
Daily Cargo 2024年2月20日掲載
DHLサプライチェーン(DHL・SC)はこのほど、米国で2億ドルを投じ、ヘルスケア、ライフサイエンス分野を強化すると発表した。医療医薬の専用倉庫を5拠点増やして40カ所に拡大する。新拠点の開設により、医療医薬専用倉庫の規模合計は120万平方メートル以上になるという。
新施設開設の予定地は、ペンシルバニア州とノースカロライナ州を挙げている。ペンシルバニア州の倉庫は主要製薬企業や研究所が集積する地域に開設し、地域の顧客の流通効率化に貢献するという。ノースカロライナ州の倉庫は、主要空港、交通インフラとのアクセスの良い立地を生かし、米国南東部におけるライフサイエンス物流の需要の高まりに応えるとしている。
自動搬送車両(AGV)や自律型移動ロボット、在庫可視化システム、温度管理ソリューションなど、最新技術の導入も進めていくとしている。
米国では肥満症や糖尿病を中心に治療薬・手段の需要が増加しているほか、医薬品生産の国内回帰が進んでいるという。投資を拡大し、原料調達などのインバウンドロジスティクスの強化を急ぐ。
DHL・SCのジム・サポナロ北米地区ライフサイエンス&ヘルスケア部門プレジデントは「近年、ライフサイエンスやヘルスケア分野においては、機敏で弾力性のあるサプライチェーンの重要性が増している。当社のテクノロジーと戦略的立地への投資により、顧客が混乱をより正確に予測・回避し、途切れることない確実な供給を実現することに貢献する」とコメントしている。
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