Shopifyから2.6億ドルの追加出資 フレックスポート
Daily Cargo 2024年1月25日掲載
デジタルフォワーダーの米フレックスポートは、ECプラットフォーム構築の世界最大手Shopifyから上限なしの転換社債で2億6000万ドルの追加出資を受けた。Shopifyはこれまでにフレックスポート株式の10%台後半を保有していたほか、昨年には物流部門をフレックスポートに売却するなど、両社は提携関係にある。フレックスポートは今回の調達分を、早期の黒字化に向けた運転資金とテクノロジーやサービスの開発に充てる。22日までに公式ブログなどで明かした。
フレックポートは昨年、赤字解消を目的とした2度の人員削減を実施。1月と10月にそれぞれ全従業員の20%を削減すると発表していた。早ければ来年末には黒字転換する見通しという。
一方、Shopifyとの関係では、昨年5月に同社の物流部門であるShopifyロジスティクスと、Shopifyが22年に買収したソフトウエアによる輸配送を手掛けるスタートアップの「Deliverr(デリバー)」を買収。取引条件としてShopifyはフレックスポートの株式13%を取得し、主要株主となった。フレックスポートはShopifyロジスティクスとの統合を通じ、北米でのラストマイル配送までの物流管理プラットフォームの強化とEC領域での事業拡大を進めている。
フレックスポートのライアン・ピーターセンCEOはSNSのXでShopifyからの追加出資について投稿し「キャッシュポジションをさらに強化することで、当社がグローバル企業に最高水準のテクノロジーとサービスを提供し続けるということ、長期的に持続可能なビジネスを構築しているという強いメッセージを顧客に送ることになる」とコメントしている。
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