オートストアと提携強化　DHL・SC

Daily Cargo  2023年11月10日掲載

DHLグループのDHLサプライチェーン（DHL・SC）は7日、自動倉庫型ピッキングシステム「AutoStore」を生産・販売するノルウェーのオートストアとの提携強化を発表した。DHL・SCは現在、世界各地の計9カ所でAutoStoreを導入している。加えて4カ所での具体的な導入計画があり、さらに5カ所で導入するとしている。

DHL・SCは2012年からオートストアと提携し、eコマース（EC）貨物やファッション、ハイテク関連の顧客貨物を対象として、AutoStoreを利用している。導入したのはシンガポール、ポーランド、ドイツ、オーストラリア、米国の各拠点。倉庫スペースの有効活用、保管在庫の効率的な管理を目的としており、提携強化によりシステムの導入を加速させていくとしている。

AutoStoreは高密度保管ラックとピッキングロボットを組み合わせたシステムで、ラック内に「ビン」という専用保管箱が収容され、ラック内のビンをピッキングロボットが商品を自動でピックアップする仕組みだ。DHL・SCでは9カ所に導入したAutoStoreで合計80万個のビンを運用しており、今後4カ所での追加導入でビンの合計は120万個に達するという。

DHL・SCのマーカス・ヴォスCOO兼CIOは「AutoStoreの標準化、モジュール化されたテクノロジーは、当社が掲げるオペレーションをより効率化していくという目的と完璧に合致する。様々なユースケースやマーケットにおいて迅速に拡張・対応できるだろう」とコメントしている。

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