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バングラでCFS拡張、既製服需要に対応 DHL・GF

Daily Cargo  2023年5月11日掲載

 

DHLグローバルフォワーディング(DHL・GF)はこのほど、バングラデシュ・チッタゴンで海上輸送のCFSを拡張したと発表した。主に同国で拡大する既製服の輸出需要に応えるもの。200万ユーロ(約2億9600万円)超を投じ、約6500平方メートルの施設を整備した。複数サプライヤーから調達した貨物を1つのコンテナにまとめて輸送するコンソリデーション・サービスの拠点として活用していく。

同社によると、同国では慢性的にコンテナ貨物の物流拠点が不足しており、全国のCFSは20カ所未満という。最新設備を備えた高機能・高セキュリティの施設を整備することで、需要の取り込みにつなげていく。アパレル市場でのeコマース比率の高まりから、LCLでの輸送需要も増加しており、CFS拡張で同サービスの提供も強化する。

施設は環境面や労働面にも配慮し、電動フォークリフトを導入するほか、今後、太陽光発電パネルを設置することを検討しているという。環境面では同CFS発のFCL、LCLの貨物を対象として、CO2排出量削減サービスとして展開する「GoGreen Plus」のオプションも提供しており、顧客は持続可能な海洋燃料の利用を選択することができる。

バングラデシュの2021年度(21年7月~22年6月)の輸出額は前年度比34.3%増の520億ドルで過去最高を記録。既製服の輸出が安定成長を続けており、世界第2位の輸出国となっており、同国の輸出全体の80%以上を占めている。同品目の主な輸出先は米国、ドイツ、英国、スペイン、フランスだ。

DHL・GFのファビアン・リブカ バングラデシュ/スリランカ/モルディブ/ネパール/ブータン・クラスター担当は「バングラデシュの既製服産業は強力な生産能力と競争力のある人件費により、輸出額で426億ドルを記録するなど、大きく成長している。CFSの拡張により、セキュリティ、保管、仕分けのプロセスが改善され、欧州・米国の品質基準に準拠した高いサービス品質を顧客に提供することができる」とコメントしている。 


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