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仏物流大手が提携、小口貨物で ラ・ポスト/CMA-CGM

Daily Cargo  2023年2月14日掲載


フランス郵政公社のラ・ポストとCMA-CGMの仏物流大手2社は9日、小口貨物の輸送・配送・保管について、それぞれの子会社のジオポストとシーバロジスティクスが提携すると発表した。両社の専門知識やネットワークを生かし、サービスの拡充につなげるほか、排出量削減などの持続可能な物流ソリューションの構築に向けて協業する。

7日に覚書を締結し、ラ・ポストのフィリップ・ウォール会長兼CEO(最高経営責任者)、CMA-CGMのルドルフ・サーデ会長兼CEO、ジオポストのイブ・デルマスCEO、シーバロジのマシュー・フリートベルクCEOが署名した。

ジオポストは欧州を中心に世界1200以上のハブとデポを構え、また8万6000台以上の車両、従業員12万人以上を擁するなど強力な配送ネットワークを有する。2021年の小包の取扱実績は約21億個。シーバロジは世界170カ国・地域に約1300拠点を展開し、フォワーディングやコントラクトロジスティクスのサービスを提供している。

ジオポストの欧州でのラストマイル配送、シーバロジとCMA-CGMの国際ネットワークと輸送力、さらにそれぞれの専門性を生かし、サービス品質と競争力の向上に向けて協力する。発表では特に、フランスと欧州での環境負荷軽減のソリューションと都市物流サービスの開発、それを組み合わせ施策の立案を進めていくとしている。CMA-CGMグループでは2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目標として掲げる。ラ・ポストでも25年までに小包1個当たりのCO2排出量を13年比30%減とする目標を掲げており、カーボンニュートラルでの配送サービスの提供や、小包1個当たりの排出量の測定を行うなどの施策を講じている。

ラ・ポストのウォール会長は「シーバロジとジオポストの業務提携により、フランスを代表する2つのグループが関係を強化することを嬉しく思う。循環型経済活動と都市物流での協業は、フランスと欧州における当社の脱炭素化と持続可能な成長に対するコミットメントにも合致するものだ」とコメント。CMA-CGMのサーデ会長は「フランスのリーダーである2社が互いの専門知識を結集し、強化できることを喜ばしく思う。この提携によりそれぞれの顧客に提供するサービスを拡充できる」とコメントした。


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