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資生堂、大阪・茨木に工場と物流センター

Daily Cargo  2021年9月24日掲載

 

資生堂は17日、大阪府茨木市に大阪茨木工場と西日本物流センターを新設したと発表した。美容化粧品「プレステージスキンケア製品」の生産と物流を担う「サプライチェーン拠点」で、昨年12月に竣工した。工場と物流、コンシューマーセンター、見学施設の4機能を備えた新しいコンセプトの拠点とする。

工場に西日本物流センターを併設し、センターは3月から既に稼働している。保管能力3万3000パレット。同工場のほかの国内工場の商品も含んで保管、全国7カ所の出荷センターに在庫を供給する物流センターと、関西地区を中心とする近隣の店舗に配送する商品センターの両機能を持ち、同社が自社運営する統合型センターとしている。

国内最大規模という自動倉庫を導入して隣接工場の製品の入庫を自動化し、作業を効率化。物流センターと商品センターの機能を集約して、商品供給のリードタイム短縮と輸送コスト削減を図った。独自機能を追加した次世代型のマルチシャトルに製函と封函の自動化も加えて、ピッキングから梱包と荷札のラベリングまでを同時に行う歩行レスの出荷システム「GP3(Goods to Person for Pick and Pack)」を採用。同システムを4階と3階の2階層に設置して「高い出荷能力を有する、効率化を最大限に追求した世界初の出荷システム」(同社)とした。パレタイジングやデパレタイジングも自動化、「徹底的な省人化を実現し、効率的に製品を市場に届ける設備を備えている」
(同)という。新拠点の概要は次のとおり。

・住所=大阪府茨木市彩都もえぎ1-4-1
・総面積(工場などを含む)=7万2400平方メートル
・建築概要=地上7階建て
・投資規模=約635億円


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