キューネ・アンド・ナーゲル ホンダの排出量削減支援、中国で鉄道利用
Daily Cargo 2021年6月25日掲載
キューネ・アンド・ナーゲルは24日、中国においてホンダの炭素ガス排出量削減を支援するプログラムを開始したと発表した。華東地域と武漢を結ぶルートで、トラック輸送に代えて鉄道輸送を行うもの。同プログラムにより、二酸化炭素排出量がトラックのみで輸送した場合と比べて70%(年間1万6000トン)削減できるという。
キューネは中国で自動車業界のサプライチェーンを専門とする合弁会社KN Sincereを通じ、同国の自動車関連顧客へサービスを提供している。同社はホンダの中国国内輸送を受託しており、仕分けや検品、再梱包、GPSによる貨物追跡、コンテナ管理などの付加価値サービスも提供している。今回、長距離トラック輸送を鉄道へモーダルシフトする統合ソリューションを開発し、半年以上に渡って提供してきたという。CO2削減効果に加え、サプライチェーンの信頼性や効率も大きく向上したという。
ホンダの中国合弁会社、東風本田汽車の物流関連会社Wuhan Dong Honの共同ゼネラルマネジャーであるJiang Hui氏、Takuji Kitamura氏はキューネの発表で「キューネ・アンド・ナーゲルは当社が環境目標を達成しながらサプライチェーンのパフォーマンスを向上させるための頼れるサプライチェーンパートナーだ」と連名でコメントした。またキューネのジャンフランコ・スグロ取締役コントラクトロジスティクス担当は「自動車はコントラクトロジスティクス部門において最も重要な分野の1つであり、特に世界最大の自動車市場である中国ではその重要性が増している。当社とホンダがサービス、イノベーション、持続可能性という共通のビジョンを有していることを嬉しく思う」とコメントしている。
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