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新規事業で売上目標3億円 NACCSセンター・新中計 

Daily Cargo  2021年4月13日掲載

 

輸出入・港湾関連情報処理センター(NACCSセンター)はこのほど、2021年度から3カ年の新中期経営計画「『NACCS第2の創業』~更なる飛躍のためのイノベーション~」を発表した。コア事業は、システムの安定運用や「総合物流情報プラットフォーム(PF)」の構築・機能強化などに取り組む。新規事業は売上目標を約3億円と掲げ、サービスの利用拡大や収益性改善を図る。

コア事業は、総合物流情報PFの利便性向上に向けて、新規事業を含めた周辺サービスの拡充に取り組む。また、25年度の第7次NACCS更改に向けた準備も進める。他のデジタルPFとの連携やAI(人工知能)など最新技術の活用を検討する。

新規事業は、基本方針の一つで、同事業として過去最高となる3億円程度の売上を目指すとした。具体的には、NACCSで処理されたデータを活用した情報提供サービス「業務状況等分析業務」、通関書類の電子保管・管理サービス「貿易関連書類電子保管業務(NACCS-DMS)」、通関業者向け延納など担保用保証提供業務「NACCS保証」の利用拡大に取り組む。有料セミナーの開催など顧客の利便性向上につながるサービスも検討する。

海外事業は、諸外国へのNACCS型システムに関する支援を行う。ベトナムへのNACCS型貿易関連システム「VNACCS」、ミャンマーへのNACCS型貿易関連システム「MNACCS」の導入支援実績を生かし、さらなる支援の可能性についても検討する。アジア地区の通関システムプロバイダー団体であるPAA(Pan Asian e-Commerce Alliance)、WCO(世界税関機構)、出港前報告制度のサービスプロバイダーとの連携などを図るとともに国境を越えた電子情報交換を推進し、海外システムとの連携などを検討する。

NACCSセンターの20年度業績は、売上高81億2000万円、営業利益3億8000万円、経常利益3億円、純利益1億8000万円となる見込み。新中計は、最終期の24年3月期(23年度)の売上高を前期(見込み)比6.2%増の86億2000万円、営業利益前期比(見込み)15.8%の4億4000万円、経常利益23.3%増の3億7000万円、当期純利益は前期並みの1億8000万円とした。


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