郵船ロジスティクス SCSを事業化 4領域を柱に
Daily Cargo 2020年6月10日掲載
郵船ロジスティクスは8日、新たにサプライチェーン・ソリューション(SCS)を事業化したと発表した。海上・航空フォワーディング、コントラクト・ロジスティクスと合わせた4つの事業領域を成長の柱とする。同社は2017年度からの中長期経営計画、“Transform 2025”のスタートとともに本格的にSCSの体制を整備し、昨年には、6機能からなるデータベースを活用した「物流支援ソリューション」や、SC最適化プラットフォーム、「Yusen Vantage」をリリースしていた。
同社は17年度にグループ経営理念を刷新、経営戦略や事業戦略の指針の一つとして掲げた「私たちの使命(Mission)」で、「世界で認められ選ばれ続けるサプライチェーン・ロジスティクス企業となる」とした。“Transform 2025”では、4つの基本戦略の一つに「SUSTAINABLE GROWTH」を定めており、今回、「全体最適を可能にする革新的なソリューションの提供を目的に、技術、知見、能力を結集してSCSを事業化した」(同社)。
複雑化、高度化しているSCの一元管理を求める顧客向けに、事業の垣根を越えて最適なSCSのサービスを提供すべく、同社は18年7月、香港にSCS部を設置。昨年4月にスタートしたグローバル戦略の統括組織、「GHQ(グローバルヘッドクオーター)」傘下にはSCSグループを設け、今年4月から営業開発部門のビジネスデベロップメント(BD)とグループを統合して、BD&SCSグループを立ち上げていた。同社は「今後も『Insight』を働かせ、課題を解決に導く新たな価値を提供することで、顧客の戦略的パートナーとなり、あらゆるニーズに応えるサプライチェーン・ロジスティクスサービスを展開していく」としている。
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