ルフトハンザ・グループ “旅客機貨物便”の運航開始
Daily Cargo 2020年3月27日掲載
ルフトハンザ(LH)・グループの貨物航空会社、ルフトハンザカーゴ(LCAG)は25日、上海発フランクフルト向けで、同グループ旅客航空会社であるルフトハンザ・ドイツ航空のA330型機を利用した貨物便を運航し、マスクや防護服など、主に医療関連の緊急貨物合計30トンを輸送した。LHグループ傘下の旅客航空会社では、スイスインターナショナルエアラインズも今週、チューリヒ-香港間で2便、A340-300型機による貨物便を運航する(23日付で発表)。さらに今後も複数便の運航を予定している。
LCAGによると、旅客便の大規模な運休で、貨物輸送力は通常時から半減している。新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な流行拡大で緊急事態にある中、スペアパーツや機械部品類の緊急出荷需要に加え、衣料品や生鮮品の空輸需要が増加している。LHグループは今後も、不足する貨物輸送力を、旅客機による貨物便を運航することで補っていく方針を示している。
25日の上海発フランクフルト向け便は、ドイツや中国の外務省、大使館からの協力を得て、運航許可を得たもの。LCAGにとり、今回のコロナ対応として初となる、旅客を乗せない旅客機による貨物便だった。
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