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SGHD/セイノーHD 業務連携検討で基本合意 幹線輸送の共同化など

Daily Cargo  2019年8月5日掲載

 

SGホールディングス(SGHD)とセイノーホールディングス(セイノーHD)は2日、幹線輸送の共同運行や共同配送などを主とした、業務連携に向けた検討を進めることに基本合意したと発表した。トラックドライバー不足など物流業界全体を取り巻く経営環境の悪化に対し、利便性の高い輸送サービスの維持向上に向けて、企業の枠組みを超えた共同化の協議・トライアルを行っていく。

両社は同日以降、両社でワーキングチームを組成し、今後の本格的な業務提携に向けた検討を進める。また、業務提携の実効性を高めるため、特定の運行ルートやエリア等でトライアルを実施する。

連携の骨子は次の通り。①社会的課題である人手不足を解消するため、幹線輸送の共同運行や共同配送等、両社の得意分野やリソースを活かした連携により、より効率的 かつ高度な物流にて顧客へ価値提供を行う。②業界の効率を上げることで、労働関係法令をはじめとしたコンプライアンスを徹底するほか、交通事故の抑制や環境負荷の低減等により、業界全体を持続可能なものとする。③両社がガバナンスを強化することで、業界全体の秩序維持を図り、社会を支えるインフラとしての責任を果たす。

両社は業務連携の背景として、EC市場の拡大などによるニーズの高度化・多様化、その一方でのドライバー不足や人件費増加等など現在の経営環境を挙げる。「持続可能でより利便性の高い輸送サービスを提供していくことが運輸・物流事業者としての社会的使命であるという認識の下」、業務連携の検討合意に至ったとしている。

SGHDは16年3月に日立物流と戦略的資本・業務提携契約を結び、現在も協業してシナジー創出に取り組んでいる。セイノーHDは18年1月に阪急阪神ホールディングスならびに子会社の阪急阪神エクスプレスと資本・業務提携している。


 

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