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横浜はしけ運送事業協同組合 コンテナ輸送量2年連続で増加 京浜間など拡大

Daily Cargo  2019年5月13日掲載



東京湾内でバージ輸送を手掛ける横浜はしけ運送事業協同組合(飯泉牧太郎理事長)の2018年度海上コンテナ輸送量は、前年度比11.4%増の8万2275TEUとなり、2年連続2桁増となった。横浜から東京向けの実入りコンテナや東京から横浜向けの空コンテナ、川崎から横浜向けの実入りコンテナなどが増えた。ドレージ不足で陸上輸送から海上輸送へのモーダルシフトの流れが生まれる中、各船社もコンテナインベントリのコントロールにバージ輸送を利用することでドレージの負担軽減を図る動きが出てきている。

輸送別でみると、東京-横浜間の輸送が最も多く、18年度は47.0%増の5万2071TEUだった。このほか、横浜-市原間が19.7%減の7576TEU、横浜-千葉中央間が11.9%減の9029TEU、横浜-川崎間が46.8%増の1万2955TEU、東京大井埠頭間が93.5%減の644TEU。

輸送量は12年度の10万5951TEUをピークに4年連続で減少が続き、16年度は5万6083TEUにまで落ち込んだ。しかし、17年度は新たなアライアンス体制始動や景気回復による荷動きの増加などもあり、輸送量を一気に回復。31.7%増の7万3879TEUとなった。また、18年度も船社再編の動きがひと段落したことで輸送量の増加につながった。

同組合はプッシャーボート3隻・バージ4隻の計7隻を運航し、東京、横浜、千葉、川崎の東京湾内でフィーダーサービスを提供している。同組合の「コンテナバージ(通称グリーンシップ)」は全長65メートル、幅20メートルで、40フィートコンテナ84本を積載可能だ。トラック84台分のコンテナを一度に輸送でき、CO2排出量もトラックに比べ85%程度削減できる。

サービスの拡大も順次進めている。17年8月からはバージに発電ユニットを積載することで新たにリーファーコンテナの輸送サービスを開始。取り扱いも順調に推移している。また、同年9月からは横浜港の南本牧MC-1、2、3ターミナルでのサービスを開始。東京港大井コンテナターミナルと結ぶことでサービス体制を強化している。


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