-御社にとっていま最も重要な経営課題は何か。
(藤田社長)富良野は農村なので貨物は農作物が中心でアウトソースの2次加工を含め農業関係が6割を占めている。農作物の作柄は天候に左右され、波動が大きいのが悩みだ。今年度は春先の台風と長雨で18%減となった。これをカバーすべく、近年取り組んでいるのがJR貨物の全国からの到着貨物の対応だ。札幌に進出して全国の大手と取引を開始し成果がみえてきている。
― 安全対策ではどのような対応をされているのか。
(藤田社長)安全対策については、私は社員の健康とともに最優先事項として取り組んでおり、社内外の安全教育のほか社内報でも何百回と書いてきたし、毎年4月1日に全社員に話す経営指針でも理念として取り上げ、繰り返し話してきている。その場では3か年計画を話す中で、事故発生状況をしっかりと話すほか、売上、利益、財務などガラス張りにしてすべてを話し、社員にも家族にも理解してもらえるようにしている。安全を考える上で大事なのは人間の健康や精神面を損なわないことで、家庭を大切にすることだ。これは名刺にも印刷してあるが「心にゆとり、人に思いやり」を持って、毎朝ニッコリ笑顔で出勤できるような環境作り。だからドライバーには会社のことよりも自分の家庭のためと思って運転してくださいと言っている。それがひいては安全につながり、確認作業の重さも増してくる。