徒然日記

オオターニサン!

2021年7月21日

『徒然日記』 

アメリカのみならず日本でも話題沸騰の「大谷翔平選手」。そのような中ですが、実は私、2012年から「彼:オオターニサン!」)を注目している者として,「なんとしても今回は書かなければ!」との思いで「馳せ参じ」ました。いささかオーバーで済みませんがご覧ください。

彼の最近の活躍はひとまず置いておき,ひと昔前のことからお話しします。

大谷翔平選手(以下:大谷)のことは,私は、「2010年当初」から注目していました。

まずその時代、「高校野球予選でいきなり<160キロ>を投げて注目されました」。あまた球団が「ドラフト指名」に名乗りを上げましたが,大谷は「アメリカ大リーグに挑戦する」と断言して、「ドラフト申し入れ」を断りました。そうした中でただ一球団「北海道日本ハムファイターズ(以下「日ハム」)だけが,諦めませんでした。

言っちゃなんですが(言っちゃいました!)私は70年来の同チームのファンです。私も注目する中で、「日ハム」は、「大リーグ志望の大谷と大谷家」に対して,チャレンジしました。

2012年11月10日「(株)北海道日本ハムファイターズ チーム統括本部」が大谷に対して「大谷翔平君  夢への道しるべ ~日本スポーツ界における若年期海外進出の考察~」という

レポートを提出しました。要するに「我が球団に入ることがあなたにとって,目的達成のための最高の生き方だ」と言うことです。

すなはち

①早期渡米と「長期活躍」は今のところ結びつきが確認できず,むしろ、NPB(日本野球機構)で実績を上げる中で「野球技術の確立」「人としての自立」を身につけルことが、「MLB(メジャーリーグベースボール)即戦力」「長期活躍」の可能性を高めていく。

②若年期海外進出の効果は,競技ごとに違う。日本野球においては、指導力を含む育成環境が世界トップレベルにあり、早くから海外進出する必要性に乏しい。

③世界で戦うためには,身体能力を競うやり方ではなく、ストロングポイントとして日本人らしい技術や戦略を会得し,それを発揮する事が賢明である。

と述べた上で,近隣韓国での同様のメジャー挑戦者の『多くの挫折結果』を示して、「【大谷の夢】若手選手の海外進出の過去の実績や現状を踏まえて、最善の選手生活の送り方」を提案しました。

それを持って、大谷並びに大谷家に対する説得は「6回」に及びましたが、球団が「ごり押し」をすることなく「最後は自分で決める」姿勢を崩さず、「熱意と真剣度」を貫き通しました。

そうした中で特質すべきは「栗山監督」の存在です。

同監督は、現在の立場以前に、野球関係者として「高野連」から、特別に「直接取材」を認められて、「大谷含め高校球児をしっかりと見てきた」事を生かして,同行した球団GMに言わせると「『僕は高校3年間君のことを見てきた。今こうやってかかわれて、本当に喜んでいるんだ』と言ったんです。あの語り口で、『二刀流』の具体的なプランもどんどん出てくる。本人以上に真剣に『大谷君の将来』を考えているんだと、我々チーム全体の姿勢を、ストレートに大谷君にぶつけてくれました。私たちが止めても話し続ける人ですから(笑)」という栗山監督の情熱が伝わって、大谷は「お世話になります」と言って入団を決めました。

その際のコメント【最終的にはメジャーリーグに行ってみたいと思いますし、自分のあこがれている場所。それにいたるまでの道として、ファイターズさんから新しい道を教えてもらった】

と言うことですが、「なんでこのようなことを長々と書いたのか!」と言うご批判があると思います。しかし、この「大谷並びに大谷家に対する説得術」は、「必要人材確保並びに育成のための説得手法」として,ご参考になるのではないかと思ったからです。事実「日ハム」が球団ホームページ上で、このレポートを公開すると、アクセスが殺到し、ホームページが、一時接続できない状態になるほどの反響を呼んだそうです。

そして、その後の彼の活躍は、皆様ご存じの通りで、2012年のNPBドラフト1位で北海道日本ハムファイターズから指名され、2013年の入団以降、投手と打者を両立する「二刀流」の選手として試合に出場し、2014年には11勝、10本塁打でNPB史上初となる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成。2016年には、NPB史上初となる投手と指名打者の両部門でベストナインのダブル受賞に加えて、リーグMVPに選出されました。さらに、投手としての球速165km/hは日本人最速記録とNPB最速記録です。

そして、そして。2017年オフにポスティングシステムでMLBのロサンゼルス・エンゼルスに移籍。2018年から投打にわたって活動し、同年、イチローに続いて日本人史上4人目の新人王を受賞しました。

そのようなことですが、彼の最近の活躍ぶりは,いまさら説明不要ですね。

直近、7月13日(日本時間14日)に行われた「米大リーグオールスター戦」では、投手と指名打者で選出され,二刀流で登場。ホームラン競争にまで出場。文字通り「翔TIME」でした。

そして、このことを含めて、カリフォルニア州アナハイム在住30数年の私の元同僚から、現地からの「追っかけレポート」を貰いましたが、残念ながら今回の紙幅が尽きました。次回にしっかりと報告させていただきます。ご期待ください。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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