「日本郵便」からの脱線
2021年3月31日
『徒然日記』
葉書や手紙の土曜配達を廃止する『改正郵便法』が昨年11月27日に成立しました。
どういうことかと申しますと、要するに「配達頻度を『一週間につき6日以上郵便物の配達をする』となっていたものを、『五日以上』と改正した」と言うことです。ただし速達や書留、ゆうパックなどの荷物は引き続き土日も届くようです。
また、「配達にかかる日数の基準も『差し出された日から三日以内に送達する』とされていましたが、『四日以内に』と緩和されました」。その結果として、この秋以降は「土曜日の通常の郵便物の配達はなくなるようです。
我が団地に来ている顔なじみの集配人に「楽になりますね」と尋ねたところ「1日無くなった分のしわ寄せが恐ろしい」と心配顔をしていました。経営陣の「経費削減という思惑」と、作業員の「労働強化への心配」。どちらに軍配が上がるでしょうか。固唾を呑んで見守りたいと思いますが、「対岸の火事と思ってない?」などと冷やかさないでください。
と言うことですが、表題からを眺めていて、「『日本郵便』ってどこのどなたのこと?」と気になって調べてみました。まずは、いつもの手抜きです。
【日本郵便株式会社(にっぽんゆうびん、Japan Post Co., Ltd.)は、東京都千代田区に本社を置く、郵便事業の運営と郵便局の運営を行う日本の会社である。総務省所管の特殊会社で、日本郵政株式会社の100%子会社。愛称は「日本郵便」(英語表記の愛称は、旧郵便事業と同一のJP POST)を使用する。(Wikipedia)】←いつも申し訳ありません。
さらに申しあげます。「日本」は「にっぽん」と読めば、「にっぽんの国旗」となります。そして、この日本郵便の場合も「にっぽん郵便」です。NHKは「にっぽん放送協会」、日本銀行は「にっぽん銀行」なのですが、日本大学は「にほん大学」。にっぽんの伝統を背負っていると思われる「日本相撲協会」は、なんと「にほん相撲協会」です。
さらにお江戸は「にほん橋」ですが、なにわ(漢字各種あり)では「にっぽん橋」です。
それから、私の70年来の贔屓プロ野球チームは「北海道にっぽんハムファイターズ」です。当然ですが、親会社は「Nipponham」となっています。
ということですが、この「にっぽん郵便」のキャッチコピーは「すべてをお客様のために」です。ところで、飲兵衛の私が「一番うまい」!と思っているキャッチコピーは、アサヒビールの「すべてはお客さまの『うまい』のために」なのですが、似ていますよね。そこで調べてみましたら、類似のキャッチコピーが、何社も有りました。
例えば・・・、
「すべてはお客様のために」(ユナイテッドテアローズ)
「すべては、お客様のために」(カノン住建:福島市)
「すべてはお客様のために すべては安全のために」(年阪急電鉄)
以下略ですが、「乗りかかった船」で、キャッチコピーの話を続けます。
皆さんも、テレビのCMや新聞の広告でいろいろな「キャッチコピー」を目にされていると思いますが、私の記憶に残るものを、いくつか書き出してみました。(古くてすみません!)
「男は黙ってサッポロビール」
「ファイト一発!」(リポビタンD))
「お口の恋人」(ロッテ)
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」
「亭主元気で留守がいい」((タンスにゴン)
「駅前留学」(NOVA)
まだまだあると思いますが、「私の一押しキャッチコピー」は
【まるまん「禁煙パイポ」のCM(1984年~)】です。
覚えておいでの方も多いと思いますが、まず「禁煙パイポ」を持った男性の「私はコレでタバコをやめました」のカット。次に極めて真面目そうな男性が小指を立てて「私はコレで会社をやめました」。このCMが大ブレークして、「現マルマンH&B株式会社」の当時の売上が6億円から40億円と約6倍も伸びたそうです。
そのようなことですが 、コピーライターの元祖は、江戸時代中期18世紀に活躍した平賀源内(あれもこれもの学者、医者、作家、俳人、発明家等々の「何でも屋」)という説があり,私は「それってありかもね」と思っています。
説明しますと、【あるとき、知合いの「売れないうなぎ屋」の相談を受けて、店頭に「本日土用丑の日」と言う張り紙を掲げたところ、店は大繁盛。以後土用丑の日にウナギを食べる習慣が広がった・・・と言うことで、彼平賀源内はコピーライターの先駆けであり、このキャッチコピーによって、以後「土用丑の日にウナギを食べる習慣が根付いた」】と言い伝えられています(チコちゃんに叱られますので、「諸説あります」です)。
かなり脱線しましたので、本題に戻ります。前にこの欄で書きましたが、私は3年ほど前に、年賀状を卒業しました。会社勤めの頃は公私含めて1000枚ほど出ししていました。年賀葉書はピークの2003年は44.6億枚だったそうですが、この10年は減少続きで、2021年は21億3千万枚とピーク時の半分以下となっています。親しくさせて頂いていた、超大手宅配会社社長が以前に「当社なら、年賀状は『1枚数円』で配達できる」と豪語されていましたが、44.6億枚×@63円が、今年、その枚数もしあらば。年賀状だけで、2810億円の収入という「たぬきの皮算用」となります。「現実との差」は<約1500億円>です。頑張れ「にっぽん郵便」!