徒然日記

「プロジェクト・マネジメント」一考察

2019年9月11日

『徒然日記』 

 

「コマーシャルが一番多いTV局は“NHK”だ」という話をどこかで聞いたことがあります。「それって、なんで?」と思いましたが、要は,「番組紹介」を、これでもか!とやっているということだそうです。「民放のコマーシャルよりも、NHKの番組紹介の方が、遥かに長い」そうですが、ずぼらな私には、それを検証できる資料がありませんので、<Yes><No>は皆様にお任せします。万一間違っていましても、真面目に「受信料」を自動振り込みしている身に免じてお許しください。(いくらでしたっけ?)

ということですが、何でこのような書き出しをしたかについて「弁明」しますと、今回は,当:国際物流総合研究所で、私も絡んでいる講座の“コマーシャル”をさせていただこうと思ったからです。

実は、一昨年から「次世代型倉庫業Kick off講座」を開催しておりますが、皆様から、「このような内容を取り込んでいただけると、さらに有り難い」というご意見があり、まずは,11月に「表題」に有ります内容の講座を設けることといたしました。

そのようなことで,今回の(徒然日記)は、NHKさん並みに(すみません)「番組紹介」をさせていただきます。

「プロジェクト」という言葉から、私がまず頭に浮かべたのは、「JAXAはやぶさ2プロジェクト」です。3億kmも離れた彼方の小惑星「リュウグウ」への二度のタッチダウンに成功したニュースは、大いなる衝撃でしたが、その成功のニュースに、「プロジェクトチームのメンバー」が映し出されていました。あの「快挙」のために、大勢のメンバーが、一つの目標に向かって、一致団結、協力し合ってきた組織の力にも感動しました。延べ12年の歳月と総事業費289億円というスケールのプロジェクトは、「近来まれに見る・・・!」というものです。

さらに、最近話題になっている「ホルムズ海峡有志連合」も一大プロジェクトですが、普通「プロジェクト」というと、なにやら「大きなことを企てている」ように思ってしまいます。しかし、我々の「プロジェクト」は、そこまでの規模ではありません。

そのようなことで、今回我々が取り上げようとしている「プロジェクト」は、所謂「物流企業」において、たとえば「センター長」といったポジションにいて、仲間が何人かいる。その仲間たちと、一緒になって、現在かかわっている仕事を、より充実させてゆく。効率化を図ってゆく。その実績をもって、新しい仕事にレンジしてゆく。そのようなノウハウが、会社の中で評価され、全体の業務にプラスの影響を与えてゆく。「そうした一連の流れを作り出すためには、何が必要で、何が求められているか?そのためのステップを考えて学んでいこう」という講座です。

ところが、その企画中に、早とちりで気の早い約1名(もしかして“私”?)が、「その第一歩にふさわしいのは、“飲み会のメンバー作り“じゃないかな?」という発言をしました。

馬鹿馬鹿しいとお思いでしょうが、しばしお聞きください。

①「飲み会」は楽しい時間でありたい。

②「上司のこき下ろし」とか「不平不満の憂さ晴らし」では、楽しくない。③そのための「メンバー集め」が大事。

④しかし、「仲良しグループ」や「マニア集団」だけでは、視野が広がらない。

⑤リーダーは、参加者のまとまりを維持するよう心がける。

⑥終わったあとで、お互いが充実感を覚えたら成功。

⑦その後、「私も、俺も」仲間に入れてくれないかという声が上がったら「合格」。

いかがでしょうか?「それもあるかな?」と思っていただけたら、有り難いです。要は、身近なところでの、具体的な経験から、自分とメンバーに対してのシンプルなかかわり方を通して、柔軟的になにかを感じ、次の「機会」に対して、自分としての新たな思いを上乗せしてゆく。そうした積み重ねが、日常の仕事にも生かせるのではないでしょうか。

それでは、「あなたはいくつぐらいのプロジェクトに参加していますか?いましたか?」と尋ねとすると、「かなりありますね」とお答えしたいと思います。勿論、今回のテーマである「企業人としてのプロジェクト参加」も当然ありましたが、その他で気づいた、あまり関係の無い2つをお話ししたいと思います。

その一つは、何十年も続いている、中学時代の仲間の集まる「同期会」です。かっては<百数十名>が参加していましたが、超高齢者となった今では<40名>程度の参加です。当然ですが、大秀才もいますし、大企業の重役だった者もいます。大金持ちもいれば、私のように、二千万円なんか貯められっこない者もいます。専業主婦もいれば、独り者もいます。主義主張も「右寄りから左より」まで揃っています。要するに、歩んできた環境(人生観)が違います。しかし、力のある人、発言力のある人寄りに運用していっては、会は維持できません。

もう一つは、私の住んでいる団地(451戸)で、10数年続けている「コンサート」です。音楽音痴の私ですが、何故か実行委員長になっています。委員の多くは音楽の専門家です。その中で、無学者が、メンバーとしての存在感を維持するには、どうすれば良いか。

そのような集まりを通して、学んできたことがあります。「バランス感覚」と「先見性」だと思っています。そこでの諸経験が、企業の中での「プロジェクト」の役に立つことがあると思い、専門的・学術的な話は、他の講師に譲って、私は「泥臭いお話し」をさせていただこうと思っています。

この「徒然日記」をご覧の皆様が「センター長」でしたら、あるいは「部下に部門長をお持ちの上司の方」でしたら、「当講座」にご興味をお持ちいただきたく、PRさせていただきました。よろしくお願い申しあげます。<NHK>⇒<ILR&S>

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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