独ダクサー、73億円投じドルトムント近郊に拠点
Daily Cargo 2024年10月31日掲載
独物流大手のダクサーは10月29日、4400万ユーロ(約73億円)を投じて、同国中西部ドルトムント近郊のウンナに倉庫拠点を建設すると発表した。マルチユーザー型の倉庫とトラックターミナル、事務所棟からなる施設で、欧州での陸送網の拠点として開発する。来年10~12月頃の開設を予定している。
施設規模はマルチユーザー型倉庫のスペースが1万800平方メートルで、保管能力2万2000パレット。様々な産業分野の顧客の商品を保管に充てる。一般的な倉庫業務に加えて、詰め合わせ梱包や販促品の同梱、ラベル貼付など付加価値サービスも提供する。
保管倉庫の横にトラックターミナルも開発する。施設規模は9400平方メートルで、トラックドック94基を備える。デジタルツイン技術を導入し、ターミナル運営の効率化・可視化も向上させるとしている。
環境にも配慮した施設とし、倉庫部分の屋根には太陽光発電システムを設置する。また、ターミナルと事務所棟の屋根は緑化するほか、ヒートピンプシステム、EV(電気自動車)用の充電スポットも設置する。
同社のアレクサンダー・トン陸送担当COOは「ウンナの新拠点は陸送網への投資としては近年最大規模のものだ。この投資により、将来の輸送・物流ニーズに対応できる重要なキャパシティが生じる」とコメントしている。
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