DHL・SC、豪運送会社のキャメロンを買収

Daily Cargo  2022年6月23日掲載

ドイツポストDHLは21日、傘下のDHLサプライチェーン（DHL・SC）がオーストラリアの運送会社のグレン・キャメロン・グループ（以下、キャメロン）の買収を発表した。同社の全株式を取得する。同国での輸配送ネットワークを強化し、サービス・ポートフォリオを補完する。同国現地法人とキャメロンの合計売上高は10億豪ドル（約950億円）以上になるという。

キャメロンは現代表取締役会長のグレン・キャメロン氏が1975年に設立した。メルボルンに本社を置き、オーストラリア全土で輸配送事業を手掛けるほか、自社施設を含む倉庫を活用したコントラクトロジスティクス（CL）サービスも提供する。トラック、トレーラーは計1000台ほど保有。メルボルン、シドニー、アデレードで延べ約20万平方メートル倉庫スペースを有する。従業員数は820人以上。

DHL・SCは今回の買収により、国内全土への輸配送、緊急輸送、特殊輸送、CLの4分野でのサービスが向上するほか、キャメロンが得意とする消費財、食品の拡大が期待できるとしている。

DHL・SCのオスカー・デボックCEOは「オーストラリアの市場をリードする運送会社の買収により、当社が明確な選択肢となることを嬉しく思う」とコメント。また、テリー・ライアン・アジア太平洋地区CEOは「運送オペレーション能力を得ることで急速に進化するサプライチェーンにおいて、より機敏に変化する需要に対応し、約束を果たし続けることできる」とコメントしている。

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