iコンテナーズを合併 アジリティ、デジタルFWD部門に
Daily Cargo 2022年4月28日掲載
アジリティは25日、デジタルフォワーダー(FWD)のiContainers(以下、iコンテナーズ)を、デジタルFWD部門のShipa Freight(以下、シッパフレイト)と合併すると発表した。アジリティはiコンテナーズを2019年に買収した一方、シッパフレイトにより自社独自のフォワーディング・プラットフォーム(PF)の構築を進めていた。合併によりPFを統合してサービス向上とユーザーの拡大を進める。
iコンテナーズはスペイン・バルセロナを本拠とし、07年に設立。デジタルFWDの草分け的存在の1社として、海上輸送のオンライン見積もり・予約や貨物追跡等のPFを構築し、サービスを提供してきた。一方、アジリティでは18年に社内スタートアップとしてデジタルイノベーションに取り組むShipaを設立。シッパフレイトはそのデジタルFWD部門で、主に中小企業に向けたPFを運営している。
合併後はアジリティ全額出資のデジタルFWDとして展開していく。同社によると国際輸送のオンライン見積もり・予約のPFでは世界トップ5の1つになるという。
サービス内容は、①中小企業やスポット輸送を必要とする多国籍企業向けの航空・海上貨物輸送、②海外引越、③フォワーダー向けの代理店サービス、④BtoBのeコマース(EC)PFに対応したデジタルFWD――と説明している。
アジリティのヘナディ・アル・サレー会長は「デジタルFWDの市場は今後数年間、年率40%成長すると予測している。合併により一層強力な会社が誕生するだろう」とコメント。また合併会社のCEOとなるカルロス・フロント氏は「シッパフレイトとiコンテナーズは深い専門知識を持っており、協力してテクノロジーのPFを強化していく。顧客体験を向上させるとともに、世界中の顧客のためにサービス範囲や対象地域を拡大していく」とコメントしている。
国際物流のニュースを毎日お届け!
⇒ http://www.daily-cargo.com/