AI活用で梱包最適化 DHL・SC
Daily Cargo 2022年4月15日掲載
DHLサプライチェーン(DHL・SC)は13日、人工知能(AI)を活用した梱包ソリューション「DHL OptiCarton(オプティカートン)」の提供を開始したと発表した。貨物のサイズや組み合わせから、段ボール箱の中の空きスペースを最小化するもの。トラックの積載効率向上や輸送スペースの削減を実現して輸送に係るコストを最大35%削減できるほか、二酸化炭素排出量の削減にもつながる。eコマース(EC)関連や小売などの顧客を想定している。
同ソリューションでは、梱包する製品のサイズや数量に基づき、最適な段ボール箱を選択し、箱の中のスペースを最大限利用する方法を視覚的に指示するという。同社のディートマー・ステインズ上級副社長グローバル・ソリューションズ・デザイン担当によると「まるでコンピュータゲームの“テトリス”のような直感的な操作性」という。「この種のソリューションは一見単純に見えるかもしれないが、個々のEC貨物の梱包指示を毎回リアルタイムで行っていくことは非常に難しい。アプリケーション的には単純なソフトだが、大きな節約になることは間違いない」とコメントしている。
段ボール箱の空きスペースを50%削減することが可能。トライアルでは最大35%、平均15%、輸送コストを削減したという。
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