【ウクライナ情勢】中国・独間で航空チャーター ダクサー、スペース縮小対応
Daily Cargo 2022年3月16日掲載
独物流大手のダクサーは11日、ウクライナ情勢をめぐる航空輸送スペースの縮小に対し、中国・上海~独・フランクフルト間での貨物機チャーターを実施すると発表した。今後3週間、週1往復で運航する。1便あたり100トンの貨物の搭載するという。
ロシア/ウクライナ上空の飛行制限・禁止措置から、航空会社の運航に欠便が出ているほか、迂回ルートの運航で飛行時間が増加し、実質的な輸送スペースが縮小している。同社によるとグローバルでの航空貨物スペースは20%ほど縮小しているという。また、原油価格の高騰、香港での新型コロナウイルスの感染拡大などのネガティブ要因もあり、需給ひっ迫の継続・悪化が見込まれることから、チャーター手配を決定したという。
従来実施している中国・欧州間の定期チャーター便も引き続き運航するという。ティモ・ストロー・グローバル航空貨物代表は「上海~フランクフルト間での供給輸送力のボトルネックに対し、非常に迅速に対応することができた。この追加対応により、困難な状況下でも安定した信頼性の高いサービスを顧客に提供することができる」とコメントしている。
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