徒然日記

「譲る」という行為

2022年2月2日

『徒然日記』 


過日の「DIAMONDonline」に【CAが感激した「譲る」ビジネスマン。一流と二流を分けるわずか1~2秒の心遣い】という記事が出ていました。元国際線チーフパーサーの方がお書きになった文章ですが、私も日頃感じていることでした。「出典を明らかにすれば、許される」と聞いていましたので、紹介させていただきます。

(ポイントを抜き出して紹介します)

【ヨーロッパ便のビジネスクラスに乗務したときのことです。その便は、満席でお客様は大半がビジネス渡航のビジネスパーソンです。ニューヨーク、ロンドンなどのいわゆるビジネス路線といわれるフライトは、お客様も仕事モード全開でどこかピリピリした雰囲気が漂い、CAもお仕事の邪魔や粗相がないよう緊張して臨むフライトです。

そのフライトでも、ある男性のお客様が化粧室に行くためミールサービス中に席をお立ちになりました。お客様を先にお通ししようとカートを動かそうとしたのですが、そのお客様は通路の脇に立ち、私の作業を優先し、私を先に通してくださったのです。

お客様とすれ違うようなときは、CAは必ずお客様を優先します。サービス中であっても、CAは通路に出したカートを移動させ、お客様に通路を譲り、先にお通しするのが鉄則です。多くのお客様はそれに従い、先に進まれるのですが、そのお客様は違いました。

そして「重そうですね。不安定な中で重いものを動かすのは大変でしょう。お先にどうぞ!」と満面の笑みでねぎらいの言葉までかけてくださったのです。

大したことではないのかもしれませんが、サービスする側としてはとても新鮮でちょっとした感動なのです。

さらに、そのお客様は、CAや女性に対してだけでなく、他のどのお客様に対しても通路ですれ違うときには先譲られていました。
 ささいなことですが、「譲る」という行為は、相手を立て、自分が一歩引くという思いやりの行為です。気持ちに余裕がなく、自分のことしか見えていないようなときには、絶対にできないことなのです。】

実は私も、「譲る」という行為を日頃から心掛けておりますので「ガッテン!」しました。

・・・と書いて思い当たりました。このような記事が<読売新聞オンライン>に載っていました。某県知事が答弁の際に「私自身」「私自ら」という言い回しを多用していると、県議の1人が苦言を呈しました。「私が行ってやった」」「わざわざ出張った」と主張しているようだと厳しく批判しました。それに対して当知事は「事実関係の説明が必要な場合があると述べて、理解をもとめた」とありました。

私もこの某知事に倣って、「事実関係」をお話しして、ご理解(出来ますれば「ご賛同」)を頂戴したく思います。

団地に住んでいる私は、廊下で住人の方や、宅配便の配達人の方などとすれ違う際には、必ず「お先にどうぞ」と言って、その方々をお通ししています。

団地入口のオートドアのロックを解放して入出館する際に、少し遅れて近付いてくる方がおいでだと、立ち止って、ドアが閉じないようにお待ちしています。勿論、住民で無いと思われる方が「入館」される場合は、しっかりと「人定」確認を怠りなくやっています。

その関連ですが、団地内ですれ違った方には必ず挨拶をします。良く「こちらが挨拶しても無視されるとムカつく」とおっしゃり、挨拶を辞めてしまう方がおいでですが、私は続けています。その理由は、「目を合わせて挨拶をしたら、相手の方は『顔が合った』と思います。万一不心得な思いを持っている方だとしたら、『しまった、顔を見られた』と、悪い行いを躊躇するかも知れません。それ故、『挨拶が犯罪抑制につながっている』と思っている」からです。単純ですが、「それも有りかな?」と思われる方は、実行してみてください。

どこかの団地で、「①挨拶しても、無視されるとムカつく。②子供に『知らない人に声掛けられても知らん振りをするよう教育している』という理由で、「挨拶禁止令」が可決実施されたという、ウソのようなホントの話しを聞きました。日本人の心の豊かさ、優しさは、どこへ行ってしまうのでしょうか。

そのようなことで、某知事の如く「自分が・・」の自慢話になりますが、部屋番号が近いところにお住まいの小さな女の子達になぜか親近感を持たれていて、遠くから私を見かけると大声を出して駆け寄ってきて握手をしてくれます。最近は「新型コロナ問題」がありますので、1m離れての「グータッチ」にしていて、付添いのお母さん方が苦笑いして「納得」してくれています

関連ですが、私は「エレベーターで乗り降りする際は、「なるべく遅れて乗って、必ず最後に降りる」ことを常日頃心掛けています。因みに「西欧諸国では、女性より先にエレベーターを降りる男性は軽蔑される」そうです。

私は「団地随一のクレーマー」を自認しており、管理事務所に顔を出すと、事務員の皆さんは、「また何か言いにきた」と緊張されていますが、自分では「より住みよい団地に」を心掛けているつもりです。

以上ですが「あなたそれって『単なる独りよがり。みんなに嫌われてるね!』」のご指摘あれば、某県会議員のように苦言を呈してください。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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