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三井倉庫グループ、DX戦略策定、3年半で100億円投資

Daily Cargo  2021年11月2日掲載


三井倉庫ホールディングス(HD)は1日、「三井倉庫グループDX(デジタルトランスフォーメーション) 戦略」を策定したと発表した。サプライチェーンマネジメント(SCM)情報を活用したアプリケーションによる「マイクロサービス」を顧客に提供する「攻めのDX」、最新技術の導入で「スマートロジスティクス」に対応する「守りのDX」を2軸とし、今年度下期から24年度までの3年半で約100億円を投資する。

SCMデータを収集してアルゴリズムを解析、デジタルプラットフォーム(PF)化し、顧客向けに複数のアプリを開発、提供する。SCM情報の収集にあたっては、より広範囲の「スケールフリーネットワーク」を前提とし、SCMのデータ範囲や項目の拡張が柔軟にできるようPFを構成する。アプリは在庫可視化、書類の自動発行や一元管理、ルートなどのシナリオプラン比較などの機能を想定し、小単位で実装とテストを重ねるアジャイル開発で進める。

倉庫や荷捌き現場、港湾、運送などにAI(人工知能)技術やAI-OCR(光学文字認識)、IoT(モノのインターネット)、RPAなどの技術を採用して自動化や省人化、デジタル化を図り、人とデジタルを融合するナレッジ基盤を構築し、売り上げや原価・販管費削減による営業利益率の改善、生産性向上などにつなげるほか、基幹システムをクラウド環境に移行しながら、構築するSCMデジタルPFとAPI連携して親和性を確保する。

これらに3年半で100億円を充てる。組織として情報システム部とオペレーション統括部の傘下に「DX推進委員会」を置き、DXの専門人材の育成も図りながら、DXについて外部と議論する場「PARK」を三井倉庫HD本社3階に設置してパートナーとの協創も進める。


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