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物流連・ダイバーシティ推進WT 鴻池運輸の外国人材活用事例紹介

Daily Cargo  2020年11月9日掲載

 

日本物流団体連合会(物流連)はこのほど、都内で「第2回ダイバーシティ推進ワーキングチーム(WT)会合」を開催した。15人が参加した。鴻池運輸の勝田章裕ダイバーシティ推進部長が物流業での外国人技能実習制度の取り組み事例を紹介した。

同社では、10年以上前に現業部門を対象に外国人技能実習制度を活用する実証事業に着手している。勝田部長は、海外関連会社から従業員を送り出し、日本で1年以内に実習を終えたのち帰国させるという、企業単独型の受け入れ方での技能実習1号の運用事例を説明した。当初、同事業は海外関連会社からの要請を受けて始めたが、実習生の勤務態度も良いことから一定数の割合で受け入れるようになったという。実習生の勤務内容は、帰国後も現地で活躍できるよう海外関連会社と同一とした。同社では庫内業務のうち、入出庫、ピッキング、フォークリフト作業を中心に行っている。ピッキング、フォークリフト作業は特に現地でも需要が高いという。

そのほか、実習活動の流れに関わる解説も行った。意思疎通の方策や生活トラブルなどについて、実際のエピソードを交えた留意点を示した。今後の課題として、「特定の送り出し国に依存することのカントリーリスク」「人材育成の職種が多様化していること」「在留資格の多角化に関する特定技能の前向きな検討」を挙げた。

参加者からは今後、団体監理型による実証事業を始めている事例の報告があった。次回会合は、来年1月を予定する。


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