コロナ第二波に負けない会社作り
2020年6月10日
「愛と繁栄を実現する経営改革」
コロナ禍の第二波は間違いなくやってきます。それに備えるには、「経営リスクを織り込んだ経営計画(リスク経営計画)」を立てることです。
通常の経営計画でも、経営者の「先行き不安」をある程度払拭できる効用がありますが、「リスクを織り込んだ計画」を立てればなおさら不安を拭うことができます。とりわけ、コロナ第二波が予想されている今日にあっては。
私は通常の経営計画策定のときも、クライアント社長様たちにもうひと手間かけて「リスク経営計画」まで作成いただくようお願いしています。
後々になって、「おかげで先行きが見えるようになった」「気持ちが軽くなった」とのお言葉をいただきます。
「経営とはリスクに挑むものだ 」「経営者は積極的にチャレンジしなければならない」と言われます。分かってはいても実行するのは難しいことです。というのは、積極的にチャレンジすればするほどリスクは高まり、経営者の不安も高まるからです。
では、積極的にチャレンジしながら、かつリスクを怖れず安心して経営できる方法はないでしょうか?そのツールが「リスクを織り込んだ経営計画(リスク経営計画)」です。
通常の経営計画との違いは、経営計画をチェックすることにあります。チェック内容は、(1)リスクを考慮に入れること、(2)キャッシュが「会社継続に足りているかどうか」の2点です。
リスクとは、災害、得意先の破綻、経営者の突然の病気などいろいろな損害の発生原因の総称です。高リスクにまで耐えられる計画なら、それだけ経営者は安心して経営できるようになります。低リスクにすら耐えられないことが分かれば不安でしょう
私はいつも、経営計画策定後にもうひと手間かけてこの「リスクチェック」をしていただいています。具体的な方法は、①想定される主なリスクを洗い出し、②リスク項目ごとに発生したときの損失金額を見積り、③その発生可能性を見積もり、④両者を掛け合わせてリスク評価額を計算します。⑤最後に各リスク評価額を集計します。
このリスク評価額を当初計画した利益から差し引いて「リスク織り込み後の利益」にします。さらには、利益ベースをキャッシュベースに引き直し、最終的な「リスク織り込み後の経営計画」とします。
そして、そのキャッシュで足りるかどうかを判断し、もし足りなければ対策を講じて、再度計画を立て直します。例えば、(1)固定費を変動費化する。(2)取扱商品や業態の見直しをする。
じっさい、足りないことに気付き青ざめていく経営者をよく目にします。慌てて経営計画を練り直すケースを。一瞬青ざめるもののすぐに思い直して、「最初にチェックしておいて良かった、早く気付いたから。もし後になるまで気付かなかったら大変なことになっていた」とおっしゃいます。
もっとも、リスクチェックを実施したからといってリスク発生を回避できるものではありません。
そうではなくリスクを想定することができるようになるのです。「想定外」でなく「想定内」にです。
「想定内」になれば、当初からある程度リスクに備えた経営をできます。そうなれば経営者は、リスクを特段怖れることなく安心して経営できるようになり、果敢にチャレンジできるようになります。
これが経営計画を立てる最大の効用です。貴社が、コロナ禍を乗り切り、その先も永続する企業になられるよう心より期待します。
◆著書出版
5月21日に、本稿の詳しい内容を記した著書を出版しました。
リスクを乗り切らせた経営計画コンサルティング12のポイント
~コロナ第二波に負けない会社作り~
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◆個別相談会
〇1回1名限定
〇初回無料にて対応いたします。
〇日時 : 6月11日(木)16時~、18日(木)16時~、25日(木)17時~
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