IATAやUPU 円滑な郵便輸送維持へ協力求める 旅客便減でスペース不足
Daily Cargo 2020年5月8日掲載
国際航空運送協会(IATA)と万国郵便連合(UPU)は4日、航空輸送スペースが不足している現状を受けて、各国政府に円滑な郵便輸送を維持するための協力を呼び掛けている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う旅客便減便の影響が背景にあり、IATAおよびUPUは不必要な規制の排除などを求めている。
新型コロナ感染拡大を封じ込めるための「社会的距離」確保といった規制も背景にeコマース(EC)需要は25~30%増加。IATAによると、旅客便数は95%減の水準にあり、郵政事業体は特に大陸間の国際郵便の輸送・配達に課題を抱えているという。
IATAとUPUは各国政府に柔軟な対応を求めている。例えば、不必要な規制の排除、チャーター便運航に際しての手続きの円滑化などを通じて、越境時の障壁をできるだけ減らすことにより、貿易の流れを保障することの重要性を強調。加えて十分な訓練を積んだスタッフ確保の重要性にも言及している。旅客便に加えて、貨物便の活用による代替ルート確保や最善の措置を追求する方針だ。
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