津軽海峡フェリー 6月に新造フェリー就航 4隻シリーズ出そろう
Daily Cargo 2020年1月20日掲載
津軽海峡フェリーは6月、青森-函館航路に新造フェリー「ブルールミナス」を就航させる。17日発表した。現行船「ブルードルフィン2」の代替となる。同航路では2010年にカジュアルクルーズフェリーを就航させて以降、14、16、17年とフェリーの入れ替えを実施してきた。今回、新たに新造船が就航することでシリーズ4隻が出そろうこととなり、全船同型の客室になり、統一したサービスの提供が可能となる。
同船は内海造船瀬戸田工場で建造されており、今月9日に進水式が行われた。14年に同航路に就航した「ブルーマーメイド」、16年に就航した「ブルードルフィン」、17年に就航した「ブルーハピネス」と同型船となる。約8800総トン(現行船は7003総トン)、全長約144メートル(同約137メートル)と大型化する。定員は583人(同586人)、積載台数はトラック71台または乗用車230台(同トラック65台または乗用車200台)。航海速力は現行船と同様に約20ノットとなる。
船名は、コーポレートカラーで津軽海峡をイメージする「ブルー」と、「輝く・明るい」という意味の「ルミナス」を組み合わせて命名。穏やかで光り輝く海、晴天での気持ちの良い船旅をコンセプトに、お客さまや津軽海峡エリアに明るい未来をもたらすフェリーを目指す方針だ。プライベート空間でのんびり過ごせる個室や、足を伸ばしてくつろげるイス席など多様な船室も用意。「キッズルーム」や愛犬と船旅が楽しめる「わんこ対応施設」、バリアフリー対応など、さまざまなニーズにあわせて利用できる。
また、災害時多目的船として、大規模災害時には救助活動に寄与できる設備を搭載。1機1軸2サイクルの主機関と異型可変ピッチプロペラの採用により、燃料消費量やCO2排出量を削減する。正式な就航日などの詳細については後日公表する予定だ。
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