― 働き方改革にはどのような取り組みをしているのか。
(岩田社長)時間管理はGPSで管理している。動態管理のほかアルコール・チェック、荷台の温度など一体管理できるシステムを導入していて、クラウドを使って出張先でもわかる。月に2回、すべてのデータを出してチームリーダーと各部長が把握・指導している。残業は前半145時間をメドにこれを超えたら後半に調整するようにしている。
有給休暇の取得は1年間で消化することを想定し、消化率を毎月%で出している。ドライバーによっては取得する意識がない人もいるので、1年かけてとってもらうよう誘導している。顧客によってとり易い時期が異なるため、チームリーダーと部長が話し合ってとるようにしている。
このほか女性の採用を拡大しようと思い、広い更衣室を作った。現在事務員を含め4人いるが、15人くらいになる想定で、トイレはもちろん別にし、今後はシャワー室やマッサージチェアなども導入していく。また、ドライバーも含め外国人にも採用の門戸を開いている。もちろん就労ビザを持っている人で、ドライバーは日本で運転免許を取得している。顧客には日本語ができ、真面目な人間であることを説明して理解を得ていて、外国人同士は国のことばで会話ができるのもよいようだ。
時間・有給管理・採用含め、人は言葉で言っても動かない。時間をかけ丁寧に同意共感を得ながら大きな仕組みを作る事が肝要だと考える。