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オリパラ混雑対策トライアルが開始 東京港、ゲート延長は夕方利用促進が焦点

Daily Cargo  2019年8月20日掲載

 


東京港で19日から、東京五輪・パラリンピックに向けた交通混雑対策トライアルが始まった。23日まで全てのコンテナターミナルでゲートオープン時間を1時間前倒しの午前7時半からにするとともに、夕方も午後6時札掛けへと通常時から1時間半延長する。前回のゴールデンウイーク(GW)前後のトライアルでは、早朝の利用が増えるなど効果があった一方で、夕方の運用に課題が残った。今回は夕方の利用が進むかが焦点となる。また、大井ふ頭至近の城南島地区には新たにストックヤードを設置し、30日まで運用する。24時間利用可能な貨物の一時保管場所を作り、あらかじめ仮置きしておくことで、交通需要の少ない夜間・早朝の貨物搬出入を促す考えだ。

東京五輪・パラリンピックに向けたCTのゲートオープン延長トライアルは、GW前後に続き今回が2回目の実施となる。前回は早朝が午前7時からに1時間前倒し、夕方は午後7時半へと3時間後ろ倒しする計画だった。早朝の利用は2倍になるなどの成果が上がったが、夕方については、「午後7時半までに作業を終わらせるために、夕方以降の札掛けが午後5時や午後4時半にされてしまい、全く延長されていないと感じる」との声も聞かれた。そのため、今回は、前回の反省を生かし、6時札掛けとすることで、夕方の利用も増やしていきたい考えだ。CTのゲートオープン延長に合わせて、主要港運事業者の計23のオフドックバンプール(一部CY)でもオープン時間の延長を行っている。

ストックヤードは2017年から大井ふ頭で「東京港ストックヤード」を供用しているが、既にフル稼働となっていることから、新たにトライアルとして城南島地区にも設置した。3台駐車可能な区画を84区画設定しており、最大で252台駐車ができる。港湾関係車両の交通量の抑制と分散化につなげていきたい考えで、今回のトライアルを通じて、運用ルールや効果などを検証していく方針だ。


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