調達物流

調達物流

調達物流:Case01

ジャストインタイムと物流コスト削減の両立、調達物流改革へのチャレンジ

 経緯(課題)

精密機械メーカーQ社では過去から生産工程の効率化とジャストインタイム生産に取り組んでおり、満足いく水準を達成していた。しかし部品調達ではジャストインタイム(JIT)が実現できず、輸送コスト削減という名目でサプライヤーからはまとめ納入が行われていた。結果として工場内に調達部品在庫が山のように置かれることになっていた。
これを改善し、何とかJIT調達を実現すべく、サプライヤー間の共同輸送を依頼し数年経過したが、なかなか実現できていなかった。
この状況を打破したいと感じたQ社が弊社のセミナーに参加し、引き取りに行く物流を知り、弊社のサポートの下、実行することとなった。

 実施内容

・ 購買部門と生産部門、そして物流部門で「調達物流改革プロジェクト」を組織し、SCM担当役員がプロジェクトリーダー、弊社がサポート役としてスタート。
・ 購買部門は部品費から物流費を分離し、価格改定を行うこと及びサプライヤーへの協力依頼と指導を担当。さらに引き取り物流を実行してもらう対象物流会社の選定を実施。
・ 生産部門は生産に合わせた部品調達を要請するとともに、一部のサプライヤーへ同期生産の実行支援を実施。
・ 物流部門は新たに部品を引き取りに行く物流ルートを設定するとともに、トラック内で異サプライヤー間の荷物の積み重ねを可能とする「新容器モジュール」を開発。さらに荷姿改善で輸送コスト削減に寄与。

 結果

・ 弊社支援期間(2年)の間にジャストインタイム調達部品を従来の20倍である約200部品まで             拡 大。その後も拡大中。
・ 対象サプライヤーの物流コストを分離から約28%低減。

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