サプライチェーンソリューション
同期生産と自社段取改善でリードタイムを短縮
メーカー
サプライヤーとの同期生産と自社段取改善で圧倒的リードタイムを短縮
経緯(課題)
機械メーカーR社は工場内で調達部品在庫が溢れかえり、置場探しや余分な横持ちなど構内物流の仕事を増やしていた。生産ロットも大きく、ロット在庫の多さも同様の問題を招いていた。これらの問題を解消するとともに、生産ロットを縮めて顧客へのリードタイム短縮を図り、競争力を確保したかった。
実施内容
社内に購買部門をリーダーとした調達改善プロジェクトと、工場部門をリーダーとした生産革新プロジェクトの2つを立ち上げた。前者ではサプライヤーとの同期化を図って調達在庫を減らすこと、後者では段取改善と生産工程の作業改善・工程改善を実施しリードタイム短縮と工数低減を図った。
弊社は当プロジェクトに参加し、ノウハウ面での支援を実施。1年間のプロジェクトでクライアントのニーズに応えることができた。
結果
調達改善プロジェクトではモデルサプライヤー1社を選定し、R社の組立工程と5部品で同期生産を実施。該当部品でサプライヤー生産着手からR社で使用までのトータルリードタイムを6日短縮、R社内在庫を約80%削減した。弊社との契約終了後の現在も徐々に対象サプライヤーと対象部品を拡大中。
生産革新プロジェクトではモデル工程で段取時間を約1時間から8分へ短縮し、シングル段取を達成した。結果的に5日ロットで生産していたものを毎日生産することを可能とした。