(保坂代表) 当社は10年前に運送業から重量物や精密機械、医療機器の組み立てや産廃、倉庫などに多角化してワンストップでやる体制をとってきた。業種を横に広げる展開をしてこれまでほぼ順調に推移してきたが、最近は重量物、精密機械、医療機器の施工などの分野で人を集めにくくなっている。参入時に少人数は入るのだが、特殊な部分だけにその後がつながらない。ドライバーも不足はするが、なんとか来てもらっている。こうした特殊分野でも何とか人が来るようにするには、広告の出し方か、給料なのか、何が必要なのか見直している。
また、横に広げた事業領域を縦に深めていくことも重要だ。専門性を有力企業に比べても遜色ないように深めて、その分野の専門業者として地位を確立し、事業利益を上げていかねばならない。もう一つ、EC(電子商取引)への対応をどのように進めていくかも課題だ。ECは一般的に年7%の伸びがあるといわれ、当社も大手のいくつかの分野を取り扱っているが、規模の経済を効かせるまでの時間をカバーする体力面が問題だ。コスト面で優位に立つための戦略的なロケーションを探している。
― 昨年の運送約款の改定に対して御社はどのように対応したか。